トクホ(特保)とは|わかりやすく紹介!効果はあるのか?
最近、話題のトクホ(特保)。
トクホ(特保)と聞くと「なんとなく身体に良さそう!」と思っている人も多いのではないでしょうか?
トクホ(特保)とは何か?
正しく知ることで効果的な飲み方まで、理解できます。
わかりやすく、詳しく紹介していますのでご覧ください。
トクホ(特保)とは何か、わかりやすく紹介!
トクホ(特保)は特定保健用食品の略称です。
一般的には略称のトクホ(特保)と呼ばれています。
トクホ(特保)とは、有効性や安全性について国で審査を受け、消費者庁から許可を受けた商品を指します。(参考元:特定保健用食品とは)
分かりやすくいうと、トクホ(特保)とは「健康維持、増進効果・安全性を国から認められたお墨付きの商品」ということです。
トクホ(特保)マークを表示し販売するには、消費者庁長官の許可を受けなければなりません。
そのため、簡単に取得できるものではありません。
トクホ(特保)は大きく分けて2つあり、
- 特定保健用食品
- 条件付き特定保健用食品
があります。
ほとんど特定保健用食品ばかりです。
条件付き特定保健用食品とは「特定保健用食品の審査で要求しているレベルには届かないが、条件付きとして許可する特定保健用食品」のことです。(参考元:特定保健用食品とは)
「特定保健用食品」を選んでいたら間違いないでしょう。
トクホ(特保)の効果と信頼性|消費者庁・厚生労働省が認めている
トクホ(特保)はもともと厚生労働省が許可していたものでしたが、
- 食品衛生法
- JAS法
- 健康増進法
などの法律が消費者庁に移管されたため、特保制度の所管も厚生労働省から消費者庁に映りました。
つまり、
- 消費者庁
- 厚生労働省
どちらからもお墨付きです。
表示許可申請書の審査はとても複雑かつ、大変で
- 表示許可申請書の申請
- 審査申請書の申請
- 許可を受けようとする食品の分析用サンプルの分析依頼、分析結果の提出
が必要です。
また、トクホ(特保)は莫大な費用がかかります。
申請費用は
- 許可または承認に必要な試験手数料:最大約27万円
- 許可または承認に係る申請手数料:最大約1万円
です。
トクホ(特保)食品の有効性や安全性の為の科学的根拠の試験に、
- 安いトクホ(特保)のヒトをつかった試験で600万円程度
- 高いトクホ(特保)のヒトをつかった試験で2000万円以上
かかります。
試験の他にも「医学や薬学、食品、健康食品に関する学会の機関誌」に掲載し、審査をしてもらう必要があります。
論文の審査にも短くて3か月、長いと2年ほどかかります。
つまり、トクホ(特保)認定された食品を作るには
- 莫大な費用
- 厳しい試験と審査
- 長い時間
がかかるということ。
ここまで厳しい審査があることで
- 信頼性
- 効果
などが期待できることは分かると思います。
「効果なしだった」「効果がなかった」という人は飲み方や普段の食事に問題があった可能性も考えられますね。
トクホ(特保)と言っても効果は様々。
例えば、
- 食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて、食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする
- 血圧が高めの人にオススメ
- 脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける
- 脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする
- 体脂肪を減らすのを助ける
- 食後の血糖値が気になり始めた方へ
- お腹の調子を良好に保つ
などです。
効果を出したい方は、目的に合わせてトクホ(特保)商品を選んでくださいね。
トクホ(特保)と機能性表示食品の違い
トクホ(特保)の信頼性について理解できたと思いますが、よく似た機能性表示食品との違いが気になりますよね?
トクホ(特保)と機能性表示食品はどちらも健康維持・増進の有用性を表示できる商品です。
つまり、機能性表示食品も健康維持・増進が期待できると言えます。
機能性表示食品はトクホ(特保)と違い、国の審査は必要なく、事業者の責任で消費者庁に申請するだけで機能性表示商品を表示できます。
有効性・安全性については、
- 最終食品によるヒトでの試験
- 文献や論文を引用することによって科学的に根拠を示す
のどちらかで問題ありません。
ただ、機能性表示食品は表示方法が異なり、
- 最終食品によるヒトでの試験の場合「体脂肪を減らす機能があります」
- 文献や論文を引用することによって科学的に根拠を示す場合「体脂肪を減らす機能があると報告されています」
と表示の表現が異なります。
まとめると
トクホ (特保) |
機能性表示食品 | |
マーク | ||
国の審査 | あり | なし |
試験方法 | 最終商品によるヒト試験 | 最終商品によるヒト試験 もしくは 文献や論文の引用によって 根拠を示す |
表示の違い | 機能があります | ヒト試験の場合… 機能があります 文献や論文の引用の場合… 機能があると報告されています |
また、ヒト試験の方法については
- トクホ(特保)の場合、第三者機関へ依頼が必要
- 機能性表示食品の場合、自社での試験でも問題ない
となっています。
どちらが効果的かという訳ではありませんが、「機能性表示食品よりトクホ(特保)の方が、効果を期待でき、信頼性がある」と言えます。
トクホ(特保)とサプリの違い
トクホ(特保)は有用性・安全性が国に認められた商品です。
ただし、サプリは有用性・安全性は国に認められておらず、効果があるものやないものなど様々です。
というのもサプリ(サプリメント)は法律上定義がありません。
一言にサプリと言っても
- 健康食品
- 機能性表示食品
- 栄養機能食品
と別れる場合があります。
健康食品では効果・効能等を記載することはできません。
つまり、効果は期待できません。
機能性表示食品は上記で記載している通り、国の審査は必要ないものの効果・効能を表示できる食品です。
栄養機能食品は、ミネラルやビタミンを有する食品で国が定めた基準に達してれば表示できます。
ただし、国への許可申請や届出は必要ありませんので、信頼性は少し欠けます。
▼トクホ(特保)とサプリの違いまとめ
- サプリは法律上規定がないため、効果があるものとないものがある
- トクホ(特保)、機能性表示食品、栄養機能食品であれば効果は期待できる
- 健康食品は健康維持なため、効果は期待できない
- 効果が期待できるもので信頼度を考えると、「トクホ(特保)」「機能性表示食品」「栄養機能食品」の順で期待ができる
飲料だけではない!トクホ(特保)商品の種類
トクホ(特保)と言えば飲料(飲み物)をイメージしませんか?
トクホ(特保)は飲料だけではなく、様々な食品で販売しています。
例えば、
- お茶
- コーヒー
- コーラ
- 炭酸水
- ヨーグルト
- ガム
- 青汁
- 粉末飲料
- ノンアルコールビール
など様々あります。
「効果が期待できるトクホ(特保)商品だからまずいんじゃない?」
と思う人もいるかもしれません。
むしろ、美味しいトクホ(特保)商品ばかりです!
目的に合わせてトクホ商品を選ぶのはもちろんですが、美味しいトクホ(特保)商品を見つけてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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